婚姻届の提出先と提出方法:どこでもいい?何課?提出から受理までの流れ

結婚に際し、必要な手続きはまず婚姻届の提出が必要不可欠です。夫婦になる2人の住まいや、新居の管轄の役所でなくても、全国どこでも受け付けてもらえます。夫婦が揃わなくても、代理人でも受理可能です。

婚姻届の訂正には、旧姓の印鑑が必要なので、スムーズに提出するためにも、持参して行きましょう。役所によっては控えを残せる婚姻届を用意していたり、記念品をプレゼントしてくれるところもあるので、あらかじめ調べてみるといいかもしれません。

当日の持ち物は?

婚姻届は、全国の役所や行政サービスコーナー等で、入手できます。2通ほど予備があると安心かもしれません。ただし、配布枚数に制限がある場合もありますので、窓口でご確認ください。

婚姻届を提出する際、不備なく受理してもらうために、持って行った方が良いものがあります。それは身分証明書(免許証やパスポートなど写真が付いているもの)の他に、夫婦双方の印鑑です。これは書き損じがあった場合に訂正印を押すために使用します。婚姻届、戸籍謄本、夫婦それぞれの印鑑(旧姓)、身分証明書を揃えて、向かいましょう。なお、婚姻届には証人が2人必要です。身内に限らず友人、知人でも問題ありませんが、成人である事、同性の場合違う印鑑で押印する必要があります。

全国の役所に提出可能!でも提出先は何課?

結婚を決めた2人が婚姻届を提出する際、旅行先である他県であっても、どこでも、役所(戸籍課)が提出先となり、受け付けています。なお、行政サービスコーナー、行政センターは地域によって受理出来たり、出来なかったりしますので、事前に確認しておく事をお勧めします。

届出は、2人のうちどちらかの本籍地や新住所、もしくは所在地で行えるのですが、所在地とは一時的な滞在も含まれているため、リゾート挙式の機会に合わせて、その土地の役所等で提出する事も可能です。つまり、婚姻届をもらった機関で提出しなければならないわけではありませんので、夫婦の思い入れのある日にちや時間だけでなく、場所にもこだわってみると、良い記念になるかもしれません。

婚姻届はいつでも提出ができる

婚姻届は年中、24時間いつでも提出することができます。「この日を結婚記念日にしたい」と思っている日が土日や祝日であっても受け付けてもらえます。通常の窓口が開いていないときは時間外受付を行っているところで提出しましょう。夜間受付を行っているところならば夜に提出することも可能です。

ただし、出張所の場合は時間外や夜間の受付を行っていないこともあるので、提出先として検討している役所に事前に問い合わせをしておくと安心です。インターネットでホームページに掲載されている情報を確認するのも良いでしょう。また、書類の不備で提出できないという事態を防ぐため、提出予定日よりも前に窓口で書類の確認をしてもらうのも良いかもしれません。

夫婦2人で行かないとダメ?1人で出すときの注意点は?

2人の新しいスタートが刻まれた婚姻届ですが、役所等の提出先へ届けるにあたり、必ずしも夫婦が揃って出向かなければならないわけではありません。どちらか一方か、代理人でも受理してもらえます。

しかしながら、もし記載に訂正が必要となった場合、それが署名欄であると、代わりに訂正する事が認められないため、持ち帰りいただく事態に陥ります。せっかく記念日に合わせた届出だったとしても、上記のようなトラブルでそれが叶わなくなってしまう恐れがあります。よって、できるかぎり夫婦で提出に向かうか、事前に記入内容を確認してもらいに足を運び、記入漏れやミスのない婚姻届を作成しておき、夫もしくは妻、ないし代理人が提出する手はずを取っておけば、確実です。

受付から受理まで

全国の役所で婚姻届は受理してもらえますが、どのような手順をふむのか具体的に提示していきます。まず、必要書類を揃えて向かい、担当の課で婚姻届提出の旨を伝えて、書類一式を手渡します。婚姻届の記載内容や、その他書類に不備がなければ、数分〜10分程度で完了します。

もし訂正が必要であっても夫婦で出向き、訂正印があれば、その場で直せるので、そこまで時間はかからないと思われます。なお、二人の門出を祝して記念品をプレゼントしている市区町村もあります。ちなみに、届出の日によっては窓口の混雑が予想されます。七夕や11月22日(いい夫婦の日)など、イベントに合わせた日を結婚記念日にしようというカップルは比較的多いので、時間に余裕を持って足を運びましょう。

提出したら控えはもらえる?

無事に婚姻届を提出、受理しホッと一安心したものの、あとで手元に残しておきたかったというカップルの話を耳にしたことはありませんか?婚姻届は、一度受理されると、もう返してもらう事はできません。よって、もし2人の思い出として写しを記念に残しておきたいと考えるのであれば、ぜひ提出前にコピーを取っておきましょう。

ちなみに、提出したら返ってこないという点に着目し、複写式で控えを残せるデザインを採用しているところもあります。他にもご当地キャラクターが記載されている婚姻届や、インターネットから好みのデザインを選んでダウンロードできるものもあります。人とはちょっと違う形を選択すると、思い出に加えて、誰かに話す楽しみにもなると思います。

郵送提出は可能?

全国に婚姻届を受け付ける提出先がありますが、郵送で受理してもらう場合には、注意すべき点があります。本人が持参するのであれば、結婚式を挙げる土地や、思い出の場所にある役所でも問題ありませんが、郵送となると条件が変わります。

提出できるところは、本籍地もしくは居住地にある役所となりますので、気を付けましょう。受理日に関しても、書類を投函した日(消印された日)ではなく、役所が受け取った日となりますので、日にちが定まりません。また、配達中に書類が折れたり、汚れたりする可能性も無きにしもあらずなので、クリアファイルに収めて封筒に入れた方が安心です。後日、不備や確認等で役所から連絡が来る場合を想定して、写しを控えておくこともお勧めします。

代理提出は可能?

婚姻届は、結婚する本人たちに限らず、代理人が届け出る事も可能です。自分達の親や兄弟、友人、知人でも受け付けてもらえます。その際には、代理人自身の身分証明書の提示を求められますので、忘れないようにお願いしましょう。そして受理された後、当事者にその旨通知が届きますので、そちらで確認できます。

しかしながら、もし記載内容に不備が見つかり訂正が必要となった場合、代理人では訂正することができません。よって、代理人に依頼するのであれば、事前に記載漏れがないか、必要書類がすべて揃っているかを入念に確認しておく必要があります。2人の記念日に届け出たいのであれば、なおのこと当日受理してもらえるように注力しましょう。

2人の本籍地と違う役所に提出する場合は、婚姻届が3通必要?

婚姻届に載っている注意事項には、2人のうちどちらかの本籍地とは異なる市区町村の役所へ提出する場合、婚姻届を3通用意する旨が記載されています。なぜかと言うと、夫の本籍地と、妻の本籍地へも提出する必要があるためです。

しかしながら実際は、1通で問題ありません。役所の方で印刷し、コピーを作り、それぞれの本籍地へ手配してくれます。注意事項だけを読むと驚いてしまうと思いますが、実際出し方は異なりますので、ご安心ください。

ちなみに、婚姻届と合わせて、本籍を確認するために戸籍謄本が必要になりますので、事前に用意し、揃えて提出しましょう。もし、本籍地が遠く、自身が伺えない場合には、本籍地の役所に問い合わせの連絡を入れ、必要書類や枚数を手配しましょう。

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