辞任・退任・解任とは?それぞれの意味・違い
この社会において私たちは、さまざまな場面で役割を担っています。そして、職務を任された後、「辞める」という言葉を表す表現は数種類あります。自分自身の意思で判断を下す辞任、任期を終えて、もしくは何らかの問題発生がきっかけで役目から退く退任、周囲の意見が影響する解任などがその例です。
新聞やニュースに着目してみると、年度が変わる春先などに、この話題をよく耳にします。どういった意味合いがあるかをふまえて耳を傾けると、その背景が見えてくるはずです。
辞任とは
辞任(じにん)とは、どういった時に耳にするかを考えてみると、その意味合いや定義が深く理解できると思います。例えばテレビのニュース等で、ある役職に就いて働いていた人が、あらかじめ決められている任期を待たずに、自分自身の意思で辞めることを決めた際に、辞任という言葉が使われています。
つまり、本人の考えで辞職する時に、当てはめられるのがこの言葉です。周りの人間が「辞める」という決定権を持っているのではなく、就任している人物が自発的に、自分自身の想いや気持ちをはじめ、それまでの行動責任などの元に判断を下して、表明します。その任務や職務の役割の大きさにもよりますが、この決定に伴い、会見や文書での発表を行なう場合もあります。
退任とは
退任(たいにん)とは、ある仕事を任されていた人が、その役目から離れることをさす言葉です。意味合いとして、事前に決めらている任期を全うし、満了した際に辞職することのほか、任期の途中に何らかの理由や問題で役目から退く場合を「退任」といいます。
また、本人の意思ではなく、強制的に辞める場合も含まれています。新聞やニュース等に注目してみると、特に年度末にはこの話題に触れる機会が多いように思います。特に大企業や政治等の業界においてよく聞かれるワードに挙げられるでしょう。
この社会において、ある一定数の人が何らかの務めを果たしています。決められた期間の間、責任を持ってしっかりと務めを果たし、気持ちよく「退任」したいものですね。
解任とは
解任(かいにん)とは、漢字の成り立ちの通り、「任されていた職務や任務を解く」という意味があります。仕事をはじめとする社会の仕組みには、さまざまな役割があり、まとめたり進行していくために、リーダーシップを取る人が必要です。
そんな時その務めを担う人物には、ある一定の期間役職が就き、職務を全うしていくわけですが、任期を終えてその職が解かれる場合や、ふさわしくない行動、もしくは出来事などが生じた際に、解任に至る決定が下されることがあります。
本人の意思決定のもとに決められる辞任と違い、解任は周囲の声によって迫られる場合があります。判断が自分にあるのか、周りにあるのかでは、だいぶニュアンスが変わりますので、使用の際には注意しましょう。
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